
「田舎暮らしに興味があるけれど、実際のところどうなんだろう?」
「人生の大きな決断。簡単には決められない」
そんな風に今移住について真剣に悩んでいる方へ。
私は13年前、独身で那須に移住してきました。
そして今、夫と6歳の娘と自然豊かな那須で暮らし、田舎暮らしを楽しんでいるママです。
本記事では、那須に移住してからのリアルな生活、子育て、夫婦の絆、田舎暮らしならではの気づきなど、実体験に基づいた移住生活をお伝えします。これから移住を検討している方の少しでも参考になればうれしいです。
那須に移住して13回目の春を迎えて
毎年、極寒とまではいわないものの、それなりに厳しい寒さの那須で暮らしていると、春の暖かな日差しがなんとも有難く、それだけで心躍るそんな季節です。
移住当時、私は独身でした。
物心ついた時からなんとなく都会暮らしに違和感を感じていていました。
しかし、いきなり知らない土地で一人暮らしを始めるなんて想像もつかず、ただただ悶々と過ごす日々。
大学を卒業し、周りが都会のオフィスに就職していく中、私一人取り残されて行くような気がしていました。
それでもどうしてもこのまま都会で暮らしていくイメージが出来ず、ようやく田舎暮らしを目指し一歩踏み出したのでした。
その後数年間各地を転々としながら、ようやくたどりついたのが那須。
那須に移住を決めた理由については別の記事に詳しくまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。→「那須に移住して本当によかった」都会育ちの私がようやく見つけた自分の居場所
家族が増え、生活が変わった
那須に移住してからまもなく、今の夫と出会い、結婚。そして娘が生まれました。今年その娘が小学校に入学しました。 かつては一人で移住してきた私ですが、今では家族とともに、四季折々の美しい自然に囲まれた那須での暮らしを満喫しています。
田舎暮らしに興味がある方にとって、「実際に生活してみてどうなのか?」は非常に気になるところですよね。私の経験が、少しでも参考になれば嬉しいです。
田舎での子育ては夫婦の絆を深める
私たち夫婦はともにIターンで那須にやってきました。そのため、両親や親戚など頼れる身内は近くにおらず、基本的に夫婦2人で子育てをしてきました。
保育園の送迎、急な体調不良での看病、仕事との両立…。もちろん、すべてがスムーズにいったわけではありません。特に母親である私の負担が大きくなりがちで、そのことで何度も夫婦で衝突もしました。
それでも他に頼れる人がいないからこそ、話し合い、助け合い、工夫しながら乗り越えてきました。お互いの気持ちを理解し合い、妥協点を見つける…その繰り返しが、夫婦の絆をより強くしていったと感じています。
保育園のお迎えの際、祖父母が迎えに来ている他の子どもたちを見て、うらやましく思うこともありましたが、「これは自分で選んだ暮らし」と自分に言い聞かせてきました。
家族時間が自然と増える田舎暮らしの魅力
近所にあるスーパーは観光地価格ということもあり、買出しは車で20分程度の町のスーパーへ行きます。燃料費も考え、週に1度、夫と一緒に買い出しに行くのが習慣に。娘も一緒なので、家族で出かける時間が自然と増えました。
また、都会では「会社帰りに一杯」もよくある光景ですが、那須では代行を使ってまで飲みに行くということはほぼありません。必然的に、夕食は家族そろって過ごすのが当たり前。
そのおかげで、毎日の会話が増え、自然と家族の絆も深まっていったように感じています。田舎暮らしは「夫婦や家族のコミュニケーションが密になる」という大きなメリットがあると実感しています。

那須の生活に欠かせない車と夫の活躍
那須での生活に車は必須です。そのため、車のメンテナンスや季節ごとのタイヤ交換、洗車などはすべて夫にお任せしています。我が家の“車両管理責任者”です。
また、冬には雪かきも夫の仕事。那須ではそこまで雪が多くはないものの、年に数回は除雪が必要です。早朝の寒さの中、雪かきをしてくれる夫の姿を見て、いつも感謝の気持ちが湧いてきます。
住まいのメンテナンスも夫婦で協力
我が家は中古の戸建てを購入したため、年々修繕が必要な箇所が出てきます。外壁の洗浄やひび割れの修復など、費用を抑えながら維持するために、年に2回の外壁洗浄(ケルヒャー使用)や庭の整備も夫が担当。
特に夏場の雑草との戦いは避けて通れません。ガーデニングを楽しむつもりが、毎年雑草の勢いに心が折れそうになりますが、そんな時も草刈機を使って丁寧に整えてくれる夫には頭が上がりません。
こうした日常の中で、力仕事をこなしてくれる夫の存在の大きさを日々感じています。

移住を検討しているあなたへ伝えたいこと
田舎暮らしには、都会とは違う不便さもあります。買い物は遠いし、公共交通は少ないし、頼れる人がいない不安もあります。
それでも、その不便さを夫婦や家族で協力しながら乗り越えることで、都会では得られない「深いつながり」や「日々の小さな幸せ」を感じられるのが田舎暮らしの魅力です。
那須に移住して13年。あのとき一歩踏み出して本当によかったと、今心から思います。
「都会の暮らしに違和感がある」「もっと自然の中で子育てしたい」「夫婦で支え合って生きていきたい」——そう感じている方にこそ、那須での暮らしを心からおすすめしたいです。
あなたの移住が、より豊かであたたかなものになることを願っています。